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傍島 眞
日本原子力学会誌, 47(10), p.693 - 697, 2005/10
原子力研修における社会人の教育は、これまで原子力エネルギー技術,放射線技術及び防災の各分野を対象に、多数の研修終了者を育ててきた。これらのニーズは時代とともに変化しており、国内では新たな大学連携や教育の補完的役割が求められ、保有する原子力施設を活用して、実践的な技術者を養成することが一層期待されている。また、新設された原子力・放射線技術士への講習も原子力を再び活気づけるのに有益と考えられる。一方、国際研修では、アジアの国々に原子力利用を安定に根付かせるうえで日本は重要な役割を果たしており、各国の専門技術者教育の自立を支援することが、今後も続けられる。
国際原子力総合技術センター
日本原子力学会誌, 40(4), p.282 - 293, 1998/00
原研は、原子力全般にわたる研究開発、人材養成等を実施する機関として昭和31年に発足した。原子力に関する研究者及び技術者を養成するために設立された研修所は、昭和33年から東京の駒込において研修事業を開始し、平成10年1月で40周年を迎えた。設立当初は、国内の研究者・技術者の養成であったが、時代のニーズに対応して近隣諸国や旧ソ連・東欧諸国等を対象とした国際研修を開催するとともに、国内的にも一般向けのセミナーを開催する等幅広い事業展開を図っている。これまでに45000人を超える修了者は、国内外で活躍されており、原研の研修事業が果たしている役割は大きいものと考えている。この機会に40年にわたる研修所の変遷や近年の活動状況を紹介するとともに今後の展開について紹介する。